仏塔古寺十八尊第3番札所
宗派:真言宗智山派 創建:天平7年(735年) 開山:良弁僧正 開基:聖武天皇(勅願)
寺号標
ここから遍路ころがしのような急カーブの急な上り坂を上ります。
楼門
楼門の内側
さらに上ると、無料駐車場に到着。
かつてはこちらに文殊堂があったのでしょうか?
山門へと続く石段は、途中から左右に分かれています。
山門
山門の内側
受付にて、特別展期間拝観料@600円を納めました。
鐘楼
修行大師像
願いをかなえてくれる「なすのこしかけ」
岩風呂(鎌倉時代)
水飲み場??
文殊堂(重文)
向拝から内陣を拝見させていただきました。
中央手前に神変大菩薩坐像と前鬼&後鬼が祀られています。
神変大菩薩様は、色鮮やかな模様のついた衣を身に着けておられるのが珍しくて尋ねると、江戸時代に塗り直されたものだそうです。
向かって左側に騎獅文殊菩薩坐像、右側は地蔵菩薩坐像。
奥の方にも厨子が並んでいますが、よく見えませんでした。
本堂前の狛犬さん

本堂
東向きに建てられています。
向拝の賓頭盧さん
内陣に入らせていただきました。
中央の厨子内に平安時代作の像高189cm、十一面観音立像(重文)が祀られています。
腿から下は拝見できませんが、榧の一木造りで、素朴な印象を受ける観音様です。
その四方に祀られている四天王立像は、手前の2躯(持国天と増長天)が口を開けていて、歯や舌が見えました。
ご本尊の手前の厨子内には、白狐に乘った天狗のようなお顔の、飯縄大権現立像が祀られています。
向かって右側の脇壇には弘法大師坐像、左側は不動明王様の立像と坐像、金剛界の大日如来坐像、薬師如来坐像、騎象普賢菩薩坐像が祀られています。
秋の文化財特別公開(2022年は10月29日~11月27日)ということで
いつもは奈良博に寄託されている奥之院のご本尊・十一面観音立像や、四天王立像が帰ってこられていて、ガラスケース越しですが、間近から拝顔することができました。
※奥之院とはいっても、山の上~にあるのではなく、本坊のすぐ北東にあります。
平安時代作の十一面観音立像(重文)は、白檀の一木造りで像高は45.5cm。
木像の中でも白檀や紫檀、栴檀などの檀木を素材に使われているものは「檀像」と呼ぶそうです。
艶っとした質感で、とても美しいお顔立ち。
鎌倉時代作の四天王立像(重文)は像高40cm弱で、もとは五重塔初層に安置されていました。
とても小さなお顔なのですが、超リアル。
色彩が鮮やかに残っていて、慶派仏師の作ではないかと言われています。
解脱上人坐像や絹本着色大威徳明王像なども特別公開されていました。
貼られていたポスターは四天王さんたち。
五重塔(国宝)
鎌倉時代の建立で、僧高は17.7m。
五重塔の初層の屋根の下に裳階(庇)がついているので、一見すると六重に見えますね。
五重塔初層の特別開扉については、2018年10月の日記をどうぞ。
鎮守の三社明神(天満宮・春日社・稲荷社)
薬師堂(開山堂)
ガラス越しに、等身大ぐらいの薬師如来坐像のシルエットが拝見できました。
本堂の北側へ。
やる気地蔵
塔廻輪
もち上げ大師と仏足石
苦ぬき観音さんと、苦ぬき地蔵さん
水子地蔵尊
ぼけ止め地蔵
本堂の裏に、新設されたような阿弥陀堂が。
高いところに、稲荷社
土蔵の横を通って、本坊へ。
室町時代の町石
宝篋印塔
本坊 ※特別拝観は10/29~11/6と11月中の土日祝のみ
本坊内では、鎌倉時代の梵鐘や、蓮華化生図などが公開されています。
庭園
本坊表門(中門)
納骨堂・桜の季節の参拝については、2018年4月の日記をどうぞ。
いただいた御朱印です。

※『謎解き「木津川市の宝さがし」デジタルスタンプラリー』のスタンプは、2番の「山城国分寺跡」で押しました。
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