世界遺産、西国薬師四十九霊場第1番、大和北部八十八ヶ所霊場第49番、神仏霊場巡拝の道第25番札所
宗派:法相宗(大本山) 創建:天武天皇9年(680年) 開基:天武天皇(勅願)
境内の南側、徒歩3分のところに駐車場有@500円
前回の参拝は、2020年7月です。
先ほど参拝した唐招提寺の駐車場は時間貸しなので、そちらに車を停めたまま、
600mほど歩いて、薬師寺まで来ました。
與樂門
北拝観受付にて、拝観料@800円を納めました。
※時期により、拝観可能場所が変わるため、金額が変動します。
まずは白鳳伽藍から。
不動堂
格子戸のガラス越しに、内陣を拝見しました。
奥の須弥壇中央に、不動明王坐像が祀られています。
向かって右側に、小さな神変大菩薩坐像も安置。
いったん白鳳伽藍を通り過ぎ、境内の南側へ。
南門(重文)の内側
手水場
中門
iPoneの超広角を使うと、東西両塔も一緒に写せました♪
二天像は向かい合っているので、正面から撮影すると横顔になります。

東塔(国宝)
2009年から11年間をかけて、全面解体修理が行われました。
一見 六重塔に見えますが、実際は三重塔で、各階に裳階がつけられ、とても美しいシルエットになっています。
西塔
初層には、お釈迦様の生涯を八場面に分けたうちの後半、 釈迦八相像「西塔果相」(成道・転法輪・涅槃・分舎利)が安置されています。
彫刻家の中村晋也氏作の塑像で、春と秋、お正月、GWなどに公開されます。
金堂
外陣に入らせていただきました。
白鳳時代作の銅造薬師三尊像(国宝)は、西暦697年に開眼法要が行われたと『日本書紀』に記載があるそうです。
中央に丈六の薬師瑠璃光如来坐像、左右に日光・月光菩薩立像が祀られています。
3躯ともツヤツヤとした漆黒の御姿ですが、造立当初は鍍金(メッキ)が施され、金色に輝いていたそうです。
像高3m越の、日光・月光さんは、腰をひねったポーズが素敵。
1月1日~15日は、修正会吉祥悔過法要が行われるため、
中尊の台座の手前に、平成本・吉祥天女画像がお祀りされていました(正月三が日は国宝の『麻布著色吉祥天像』が祀られるそうです )。
大講堂
外陣に入らせていただきました。
金堂と同じような配置で、奈良時代作の銅造弥勒三尊像(重文)が祀られています。
中央に丈六の弥勒如来坐像、脇侍は法苑林(ほうおんりん)菩薩立像と、大妙相(だいみょうそう)菩薩立像です。
さらに中尊と脇侍のあいだに、中村晋也氏作のインドの僧・阿僧伽(あさんが)菩薩立像と伐蘇畔度(ばすばんどぅ)菩薩立像が。
阿僧伽菩薩と伐蘇畔度菩薩の名前ではピンとこなかったのですが、漢訳では「無著(むじゃく)」と「世親(せしん)」と呼ばれる・・・と聞けば、納得!!
(興福寺の北円堂・弥勒如来の脇侍のお二人)
中尊の背面には、中村晋也氏作の釈迦十大弟子が並び、仏足石(国宝)や仏足跡歌碑(国宝)も安置されていました。
鐘楼
境内の南東、回廊の外側へ。
龍王社
東院堂(国宝)
中央のお厨子に、像高188.9cmの銅造聖観音菩薩立像(国宝)が祀られています。
ぴったりと足に張り付いたような衣が印象的で、裾がひろがったオーガンジーのパンツでも身に着けておられるかのように見えます。
とってもオシャレで美しい御姿です。
お厨子の周囲には、四天王(重文)が安置されているのですが、広目天像と多聞天像は修復中でお留守でした。
與樂門まで戻り、北側にある玄奘三蔵院伽藍へ。
大門
礼門
中には入れなかったので、礼門の外から見た玄奘塔
玄奘三蔵坐像と、玄奘の頭部の遺骨(真身舎利)が安置されています。
御朱印は、大和北部八十八ヶ所の札所本尊・聖観音様(東院堂)のものをいただきました。

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