大和北部八十八ヶ所番外(戒壇堂)・神仏霊場巡拝の道第14番札所
宗派:華厳宗(大本山) 創建:神亀5年(728年) 開山:良弁僧正 開基:聖武天皇
南大門(国宝)
金剛力士像(国宝)

阿形と吽形が逆ですね。高さ8.4mという大きさに圧倒されます。
慶派の仏師たちが69日間で作り上げたというのですから、鎌倉時代というのは本当にすごい。
南大門の内側は、獅子像(重文)

境内図
鏡池に弁財天社
中門(重文)
入堂口にて大仏殿とミュージアムのセット券@1000円を納めました。
中門の内側にある香炉
大仏殿前の金銅八角燈籠(国宝)
大仏殿(国宝)
大仏殿の仏像は、写真撮影可です♪
「奈良の大仏」と親しまれる、銅造盧舎那仏像(国宝)
像高14.98m・・・手の大きさ約2.5m!!
坐像の場合、1丈6尺の半分=8尺(約2.4m)で丈六といわれています。
大仏様の手だけで丈六の大きさなんですねぇ~!
大仏様の左右に脇侍の、虚空蔵菩薩座像(重文)と如意輪観音坐像(重文)

堂内後方、北西と北東の隅に、広目天と多聞天

多聞天のお腹のあたり
持国天と増長天は未完成で、頭部のみ(T_T)

創建当初の伽藍を50分の1に再現した模型
大仏殿は今よりもさらに大きく、東西に高さ100m越えの七重塔が建立されていたそうです。
「柱の穴くぐり」は、コロナ対策で体験できなくなっていました。
向拝の賓頭盧さんも、近づけません・・・
手水舎
回廊で囲まれた大仏殿エリアを出て、境内の東側へ。
大鐘(国宝)
「奈良太郎」と呼ばれる梵鐘(国宝)
修二会の時期を除き、毎日20時に撞かれるそうです。
(2/26から3/14までは19時。加えて、3月1日から3月14日までは深夜1時にも撞かれる)
俊乗堂
ご本尊は俊乗房重源上人像(国宝)で、快慶作の阿弥陀如来像(重文)や、愛染明王像(重文)が安置されていて、毎年7月5日と12月16日に公開されます。
水子地蔵尊
行基堂
格子の小さな窓から、行基菩薩坐像が拝顔できました。
念仏堂
扉の隙間から、丈六の地蔵菩薩坐像(重文)が拝顔できました。
1237年に康清(運慶の孫?)が造られたそうです。
四月堂こと三昧堂(重文)
ご本尊は十一面観音立像(重文)で、阿弥陀如来坐像(重文)、薬師如来像、弘法大師像などが安置されています。
平安時代作の普賢菩薩騎象像は、白象がとても大きいのが印象的です。
かつては普賢菩薩様がご本尊だった時代があるそうです。
三月堂こと法華堂(国宝)
西側面から見ると、左側(北側)が正堂で、右側(南側)が礼堂。
礼堂内の受付にて拝観料@600円を納め、正堂に入らせていただきました。
堂内に安置されている10躯の仏像は、全て国宝。
中央に不空羂索観音立像、その左右に梵天・帝釈天立像、前方に持国天・増長天と一対の金剛力士像、後方に広目天と多聞天、そして中央奥のお厨子の中に、秘仏の執金剛神像が安置されています。
8臂の不空羂索観音立像は、胸前で合掌し、合わせた掌の真ん中に、水晶の珠を挟んでいます(肉眼ではわからず、受付に貼られたハガキにて確認)。
金剛力士像は南大門と同じで、阿形と吽形が逆。
阿形は髪を逆立てて甲と籠手を着けた武装像なので、十二神将のような雰囲気です。
法華堂前の石燈籠(重文)
法華堂の東側に、大黒天さんを祀る法華堂手水屋(重文)
法華堂北門(重文)
二月堂(国宝)
手水舎の彫刻が素敵!
香炉
ご本尊は大観音と小観音と呼ばれる2躯の十一面観音像で、絶対秘仏です。
礼堂の手前に局(つぼね)という場所があり、そこから拝みますと、
内陣の須弥壇の上部に、桂昌院の寄進とされる懸仏が拝見できました。
二月堂の登廊は通行止めになっていて、防火訓練をされていました。
3月1日より2週間にわたって行われる「修二会」のためのもので、行中の3月12日深夜1時半頃には、「お水取り」が行われます。
修二会で使われる大きな松明
参籠所・食堂(重文)の付近は近づけなくなっていました。
お水取りで使われる「若狭井」を覆う閼伽井屋(重文)
裏参道を通って、境内の西側へ。
大和北部八十八ヶ所番外札所の、戒壇院戒壇堂
残念ながら修復工事中(令和2年7月1日より約3年間予定)で、御朱印もいただけませんでした。
工事前の戒壇院戒壇堂については、2019年4月の日記をどうぞ。
かわりに通常非公開の、戒壇院千手堂が公開されているのですが・・・
2月13日から3月5日は拝観停止Σ(゚д゚lll)ガーン
東大寺ミュージアム
ポスターをパチリ。
常設で拝顔させていただける千手観音立像(重文)は、四月堂の旧本尊です。
ほとんど同じ太さの42臂で、リボンのように曲線を描いて垂れ下がる衣とともに、存在感がハンパない。
塑造の日光・月光菩薩立像(国宝)は、三月堂に梵天・帝釈天として安置されていたのではないかと考えられています。
特別公開として、拝観停止中の戒壇堂の仏像群を、間近で拝見させていただくことができました!
塑像の四天王のうち、持国天と増長天は目を大きく見開き、広目天と多聞天は目を細めた渋い表情。
めちゃめちゃかっこいい♡
多宝塔に安置されている小さな銅造の、多宝如来坐像と釈迦如来坐像は、切金細工の施された衣を纏ってオシャレ。
東大寺は建造物も仏像も素晴らしく、何度 参拝しても感動します。。。
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