この2ヶ月で読んだ本
『若冲』 澤田瞳子 文春文庫
奇才の画家・若冲が生涯挑んだものとは――
今年、生誕300年を迎え、益々注目される画人・伊藤若冲。緻密すぎる構図や大胆な題材、新たな手法で周囲を圧倒した天才は、いったい何ゆえにあれほど鮮麗で、奇抜な構図の作品を世に送り出したのか? デビュー作でいきなり中山義秀賞、次作で新田次郎賞を射止めた注目の作者・澤田瞳子は、そのバックグラウンドを残された作品と史実から丁寧に読み解いていく。
底知れぬ悩みと姿を見せぬ永遠の好敵手――当時の京の都の様子や、池大雅、円山応挙、与謝蕪村、谷文晁、市川君圭ら同時代に活躍した画師たちの生き様も交えつつ、次々に作品を生み出していった唯一無二の画師の生涯を徹底して描いた、芸術小説の白眉といえる傑作だ。(「BOOK」データベースより)
若冲の絵には、こんな秘密があったんや!!
と、ついついフィクションであることを忘れて、入り込んでしまいました。
『癌封じの寺 大安寺の365日』 大安寺副住職・河野裕韶 西日本出版社
日本で初めて天皇が建立したお寺で、近年は癌封じの寺としても知られる大安寺。
25歳で銀行員を辞めて仏門に入った副住職・河野裕韶師によって、高野山専修学院での修行、癌封じのお寺での患者や家族との日々、お寺での生活、奈良の仲間たち、師にとっての仏教、お寺の写真集など大安寺での日常を綴ります。(出版社より)
高野山での修行のエピソードが面白く、大安寺の仏像の写真などもあり、とても楽しく読ませていただきました。
『東京百景』 又吉直樹 角川文庫
ピース・又吉直樹、すべての東京の屍に捧ぐ。「東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい」いま最も期待される書き手による比類なき文章100編。自伝的エッセイ。(「BOOK」データベースより)
東京のことをあまり知らないので・・・土地勘があれば、もっとおもしろく読めたかもしれません。
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