宗派:曹洞宗 創建:寛徳2年(1045年)
拝観は要予約@500円(1月と8月は避けた方が良い)
無料駐車場有
仁王門

地蔵堂
狸さんとホタルブクロ
本堂
予約せずに伺ったのですが、ご住職が快く招き入れて下さいました。
玄関を入ると、天井に近いところに、韋駄天さんが祀られています。
ご住職から貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。
「木喰上人」は一人の僧のことではなく、蕎麦粉や木の実を食べて修行する僧の総称だそうです。
その中でも特に有名なのが、木彫りの仏像制作で知られる明満上人で、木喰上人は明満上人のことだと思っている人が多いのだとか(私もその一人でした)。
江戸時代後期、山梨県で生まれた明満上人は、特定の寺院や宗派に属さず全国を行脚されました。
60歳で仏像(木喰仏)を彫り始め、訪れた先に奉納されました。
当山は、まさに明満上人が、1000躰の仏像を彫り終えた満願の地。
89歳の時に来山し、約5ヶ月の間に28躯の仏像を彫刻されたそうです。
明満さんのお話のあとは、法話も聞かせて下さいました。
本堂の中央のお部屋、須弥壇上にご本尊の阿弥陀如来座像が祀られています。
手を隠されているので「手隠し阿弥陀」と呼ばれているそうです。
向かって左側に達磨大師、右側に中国で見送ったという菩薩像(お名前を教えていただいたのに失念)を安置。
奥の部屋は弘法大師坐像も祀られていました。
ご住職に案内していただいて、羅漢堂へ。
以前は木喰仏が祀られていましたが、現在は檀家さんが寄進された仏像などが安置されています。
収蔵庫
釈迦牟尼仏を中心に、聖観音と勢至菩薩、十六羅漢、住吉明神など、22躯の木喰仏が安置されています。
それぞれに日本酒が供えられ、宴会中のような楽しそうな雰囲気です。
笑っている羅漢さんばかりではなく、顔を隠している羅漢さんや、睨んでいるような羅漢さんもおられますが、とても微笑ましく、拝見しているとホンワカとした気持ちになりました。
釈迦如来図は、後背に青海波、衣に梵字が描かれ、木喰仏とは違った、少し厳しい表情に見えました。
いただいたご朱印には「木喰羅漢尊」と書かれていました。

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