福井県越前町、朝日山 福通寺(ふくつうじ)
北陸三十三ヵ所観音霊場第9番・北陸三十六不動霊場第31番札所
宗派:真言宗 創建:養老元年(717年) 開基:泰澄大師
路側帯に駐車可
国道沿いに、山門へと続く石段があります。
山門
寺号標と宝篋印塔
以前は国道をはさんだ向かい側に山門があり、まっすぐな参道が続いていたと仰られていました。
鐘つき堂
前々日の大雨の影響で、鐘つき堂から2mしか離れていないところが崩れ落ちています。。。
※国道は現在、片側交互通行
大師堂
中央にお大師様の石仏
石燈籠
観音堂(本堂)
本堂の扉を開けて下さり、外陣に入らせていただきました。
秘仏の御本尊・正観音菩薩立像は閉じられたお厨子の中です。
像高は約2mで、「朝日のお観音さん」と呼ばれ、年に3回(1月1日、4月18日、8月10日)ご開帳されます。
向かって左の脇壇に不動明王立像、右側に阿弥陀如来坐像、金剛界の大日如来坐像、弘法大師坐像が祀られていました。
鎮守社でしょうか。
千手観音堂
こちらもお堂の扉を開けて下さり、内陣に入らせていただきました。
そして中央の大きなお厨子の扉を開けて下さいました!!
平安時代作の千手観音菩薩立像は等身大で、少し下ぶくれのようなお顔に長い耳。
胸の前で合掌する大手と定印を結ぶ小手、左右の脇手は19本ずつ。
お顔の近くの小手は、狐のような形(思惟手?)を作って上に伸ばしておられます。
元々は身体の前で錫杖を持っておられた手が、修復の際に誤って上につけられたのでは?というお話でした。
左の脇壇に四天王のうちの2体(トルソー)が祀られ、釈迦如来・観音菩薩・勢至菩薩が別々に描かれたお軸が掛けられています。
右側は西国三十三所のご本尊を安置。
稲荷大明神
手水場はこちらにありました。
いただいたパンフレットによりますと
以前、福通寺のご本尊として祀られていた大日如来坐像は、現在は内郡の日吉神社に安置されています。
17年に一度の朝日観音御開扉法要の際、青年団の方々が輿を担ぎ、当山に「お里帰り」されるそうです。
日吉神社の拝殿には、十一面観世音菩薩、地蔵菩薩、四天王のうち二天の各像も安置されているのだとか。
いただいた御朱印と
御影です。
境内には、八幡神社もありました。
以前は福通寺の鎮守社でしたが、現在は應神天皇をお祀りし、村の鎮守だそうです。
八幡神社の鳥居の横に、「鱈売地蔵尊」を祀る地蔵堂
福井県に伝わる民話に基づくお地蔵さんのようです。
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