50年ぶりの大開帳・瓦屋禅寺

滋賀県東近江市、石崎山 瓦屋禅寺(かわらやぜんじ)
近江西国三十三所霊場第18番札所
宗派:臨済宗妙心寺派 創建:寛平3年(891年) 開基:聖徳太子

令和4年(2022年)は聖徳太子さま御遠諱1400年の年ということで、
東近江地域(東近江市・近江八幡市・日野町・竜王町)では、令和3年から令和5年にかけて、聖徳太子ゆかりの社寺を中心に秘仏の特別公開や特別御朱印めぐりなど、さまざまなイベントが開催中(聖徳太子の足跡めぐり)です。
当寺では50年ぶりに、秘仏御本尊御開帳。

石柱門を通り過ぎると駐車場があります。
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境内図
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「撫で撫で一休さん」
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受付にて御開帳特別拝観料@800円を納めました。

新しく待合のようなところが出来ています。
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不動明王像
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地蔵尊
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閻魔堂
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少し窮屈そうに閻魔大王が安置されていました。

稲荷堂
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鬼子母神祠
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鐘楼
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賓頭盧堂
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六地蔵さん
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石段を上って、
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経蔵へ。
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以前は中に入って、輪蔵を回転させることができましたが、
堂内に入れなくなっていました。
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さらに高いところに、開山堂(関係者以外近寄れません)
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いよいよ本堂へ~♪
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50年ぶりに葺き替えされた茅葺屋根には、琵琶湖で採取される葭が用いられています。
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2年半前にいただいたチラシと
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本日いただいたチラシ
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ご本尊・十一面千手千眼観音立像(重文)を祀るお厨子の扉が開かれ、間近で拝顔させていただきました。
千手観音像は42臂の像が多いのですが、こちらは実際に1000本の手を持たれ、そのひとつひとつの掌には眼が描かれています。
胴体に近い部分の小手が、前方に向かって伸びているのがとても印象的。
次のご開帳は33年後を予定されているそうです。

お厨子の四隅に祀られた四天王立像は、上半身がスリムで下半身がしっかりとした体型で、彩色が鮮やかに残っています。
いつもはお厨子の前に祀られているお前立様は、脇壇におわしました。
残念ながら聖徳太子2才像は、観峰館(東近江市の博物館)にて11月26日まで出開帳。
※「近江・聖徳太子伝承社寺の美術―地域に根付いた文化財―」

地蔵堂
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見上げた天井に「雲龍図」
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観音菩薩の化身である三十三桧板絵
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中央に大きな子安地蔵菩薩座像(半跏像?)が祀られ、向かって左側の脇壇には、弘法大師坐像が祀られています。
当寺の縁起によりますと、臨済宗の前は天台宗、さらに前(西暦891年)は東大寺末寺であり華厳宗だったそうです。
宗派は違えど、お大師様信仰があるのでしょうか・・・

弁天堂は再建されていました。
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弁天堂の近くから眺めた本堂
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庫裡
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庫裡に上がらせていただきました。
奥の部屋で、漫画仏画絵師・宮下拓実さんの絵画展が開催中(10月31日まで)。
アクリル絵の具で極彩色の仏画を描かれています。
さらに奥の部屋には、小さな仏像がたくさん。
三体の天狗(秋葉・蔵王・石鎚だったかな?)、雨宝童子神像、不動三尊、難陀・跋難陀龍王を従える准胝観音、役行者三尊などがおわしました。

般若岩・だるま重軽石などについては、2021年2月の日記をどうぞ。

いただいた御朱印です。
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