山崎の聖天さん・観音寺

京都府大山崎町、山崎聖天こと妙音山 観音寺(かんのんじ・やまざきしょうてん)
宗派:真言宗単立 創建:昌泰2年(899年) 開基:寛平法皇(宇多天皇)

大鳥居
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ここからの長い石段をショートカットして、仁王門横の駐車場まで車で上りました。

駐車場の手前に門があり、その奥に五輪塔が見えましたが、立入禁止になっていて近づけません。
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仁王門
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上から見下ろした仁王門
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仁王門をくぐると左右に石段があります。
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右側を上ると庫裏、左側を上ると休憩所の前に出ます。
私は手すりのある左側から。

休憩所
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鎮宅霊符神、大弁財天女、毘沙門天王が祀られているそうです。

手水場
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放生池
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鐘楼
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梵鐘は徳川綱吉の母・桂昌院による寄進だそうです。

本堂
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外陣に入らせていただきました。
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杉戸絵
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中央のお厨子にご本尊の十一面千手観音立像が祀られています。
幕が掛けられているので、肩から膝のあたりまでしか拝見できません。
胸の前で合掌する手、お腹の前で宝珠(?)を持つ手、左右の小手も少し見えました。
向かって左側の脇壇に、不動明王坐像が祀られ、周囲を四天王立像がかためています。
右側には、中興開山の木食以空上人像・大日如来坐像・弘法大師坐像。

本堂から天堂に向かう参道に、鳥居が建っています。
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天堂前の狛犬
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天堂
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蟇股には、お餅つきをする2羽のうさぎ
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天堂は拝殿・中殿・奥殿から成り、拝殿に入らせていただきました。
拝殿と中殿は、黒い格子戸で仕切られ、大聖歓喜双身天王像が祀られている奥殿の方はよく見えません。
中殿では華水供、奥殿では浴油供の秘法が、毎日二座ずつ修されるそうです。
歓喜天様は「商売繁盛」の御利益があるとされ、江戸時代から大坂の名だたる豪商達が信仰したとの話が残ります。

大灯籠
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高さは3mぐらいでしょうか。
1697年に住友家四代目・吉左衛門友信により寄進されたもので、別子銅山の銅が使用されているそうです。
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土蔵
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光明殿
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もとは仁和寺の浴油堂だったそうです。

薬師堂
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薬師如来様の石仏が安置されていました。

宝篋印塔
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地蔵尊
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客殿玄関
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庫裡
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いただいた御朱印と
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清浄歓喜団です!
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歓喜天さんの好物といわれる「清浄歓喜団」は、こし餡に白檀や桂皮など7種類のお香を練り込んだものを生地で包み、八つの結びで閉じて胡麻油で揚げたお菓子です。
遣唐使が日本に持ち込んだ唐菓子で、奈良時代から同じ形なんだそうです。
日本で唯一、京都の亀屋清永さんが製造されており、その製法は比叡山の阿闍梨さんから習われたのだとか。
結びの部分はかなり硬いのですが、底の部分を親指で押し上げて、割って食べるといいそうです(私は普通に上から齧りました)。
もしかしたら前日が歓喜天さんのご縁日(16日)だったからかな?
とても貴重なお菓子をありがとうございました!

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