一年に一度の御開帳・雨宝院

京都市上京区、西陣聖天宮こと北向山 雨宝院(うほういん)
宗派:真言宗泉涌寺派 創建:弘仁12年(821年) 開基:弘法大師
境内拝観無料(観音堂内拝は要予約@1500円 ※2月3日はご開扉で外からの拝観無料) 
前回の参拝は、2022年2月です。

山門(南門)
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手水場(染殿井)
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弁財天さんが祀られています。
「染殿井」(井戸)は西陣5名水のひとつで、染物がよく染まるそうです。
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鳥居の奥に
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辨財天、鎮宅方除神、疱神が祀られています。
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毎年2月3日は午後6時30分から節分星祭りが行われ、朝から午後8時まで、全てのお堂の扉が開かれます。
通常は予約と内拝料が必要な観音堂も、開けて下さっています(内陣には入れません)。
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中央に祀られた平安時代作の十一面千手観音菩薩立像(重文)がとても素晴らしいです。
像高211.5㎝、分厚い体躯に優しい穏やかなお顔。
大手の10臂がみんな同じぐらいの太さで、躍動的に感じます。
向かって左側の脇壇に准胝観音坐像、右側は聖観音立像が祀られていました。

東側に並ぶお堂(稲荷堂・不動堂・本堂・庚申堂・融通尊堂)と北側の大師堂は、中でつながっています。
本堂から、外陣に入らせていただきました。
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本堂前の香炉
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本堂は内陣と外陣が格子戸で仕切られていて、内陣に歓喜天尊を祀る閉じられた円柱型厨子が見えました。
秘仏のご本尊・大聖歓喜天尊は象頭人身像で、弘法大師様が嵯峨天皇の御病平癒祈願のために造られたものと伝えられています。
外陣に小さな坐像が祀られていますが、お前立の歓喜童子像でしょうか。
本堂の向かって右側は金剛薩埵像と普賢菩薩像、左側には聖観世音菩薩像と日輪大師像が祀られています。

不動堂
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本堂以外は内陣との境に格子戸などがないので、仏像もよく拝見できました。
中央に祀られた大聖不動明王坐像と、左側の役行者坐像は、護摩の煤で真っ黒です。
右側の愛染明王坐像の前に曼荼羅を掛けられていたので、こちらは拝顔できず。

稲荷堂
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寶稲荷大明神・陀枳尼天・鬼子母神・金毘羅大権現が祀られています。
手前に大きな黒い狛狐さんが。

庚申堂
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中央に青面金剛立像と手前に小さな三猿が。
向かって右側に大黒天尊、左側に釈迦如来像と地蔵菩薩像などが祀られています。

融通尊堂(写真は撮り忘れました)
こちらにも歓喜天尊を祀る円柱型厨子がありました。
十一面観音菩薩・北斗妙見大菩薩・融通尊(宝珠)・諸天善神・七福神などが祀られているのですが、なぜだかこのお堂のことはあまりよく覚えてません(^_^;)

大師堂
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中央の奥に漆黒の、汗かき弘法大師像が祀られていて、お口を開けられた珍しいお姿(阿形)を拝顔させていただきました。
東寺に祀られた吽形のお大師様と向かい合っておられるそうです。
冷や汗をかくほど辛い事でも助けてくれるので、あせかき大師様と呼ばれているのだそう。

西門
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いただいた御朱印@500円です。
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歓喜天さんのお下がりの清浄歓喜団を下さいました!
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心より感謝です。。。

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