奈良国立博物館へ。
空海さんの生誕1250年記念特別展
『空海 KŪKAI ―密教のルーツとマンダラ世界』
1.密教とは ̶ 空海の伝えたマンダラの世界
奈良・元興寺の弘法大師坐像(重文)、京都・安祥寺の五智如来坐像(国宝)、和歌山・金剛峯寺の大日如来坐像(重文)、京都・東寺の絹本著色不動明王坐像と大威徳明王像(国宝)など、素晴らしい仏像を拝顔させていただきました。
2.密教の源流 ̶ 陸と海のシルクロード
インドネシアの銅製金剛界曼荼羅彫像群は、46躯の小さな彫像が作り出す立体曼荼羅が素晴らしいです。
滋賀・園城寺の梵字ばかりで書かれた紙本墨書梵夾(国宝)や、奈良・西大寺の紙本墨書大毘盧遮那成仏神変加持経(国宝)、曼荼羅を読み解いた胎蔵図像(重文)など、見ごたえのあるものばかり。
3.空海入唐 ̶ 恵果との出会いと胎蔵界・金剛界の融合
空海の自筆文書「聾瞽指帰」(国宝)・「三教指帰」(重文)、空海の漢詩文集「性霊集」(重文)などの書物がたくさん展示されています。
空海が唐から持ち帰ったといわれる唐代美術紺品として、和歌山・金剛峯寺の諸尊仏龕(国宝)、香川・善通寺の銅製錫杖頭(国宝)、香川・弥谷寺の銅製金銅四天王五鈷鈴(重文)などの密教法具もありました。
4.神護寺と東寺 ̶ 密教流布と護国
① 高雄山
京都・神護寺の紫綾金銀泥 両界曼荼羅(国宝)は、赤紫色の綾地に金銀泥で描かれた現存最古の両界曼荼羅で、修理後初公開です。
②東寺と護国密教
京都・東寺の絹本著色両界曼荼羅 西院曼荼羅〈伝真言院曼荼羅〉(国宝)など。
③多才なる人 ̶ 執筆活動
紙本墨書がずらり・・・すみません、あまりよくわからず(^_^;)
5.金剛峯寺と弘法大師信仰
和歌山・金剛峯寺の快慶作孔雀明王坐像(重文)が拝顔できました!
孔雀の表現や光背の孔雀の羽なども美しいです。
特別展を拝見したあとは、なら仏像館へ。
名品展「珠玉の仏たち」が開催中で、たくさんの仏像が安置されています。
金峯山寺の金剛力士像など、一部の仏像が撮影可能でした。
私は、秋篠寺の梵天立像(重文)・救脱菩薩立像(重文)、浄土寺の快慶作・裸形阿弥陀如来立像(重文)、正寿院の快慶作・不動明王坐像(重文)が拝顔できて、とても嬉しい気持ちになりました。
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