読書記録2024.5~2024.6

この2ヶ月で読んだ本
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『dele』 本多孝好 角川文庫
「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する」。それが『dele.LIFE』の仕事だ。淡々と依頼をこなす圭司に対し、新入りの祐太郎はどこか疑問を感じていた。詐欺の証拠、謎の写真、隠し金ー。依頼人の秘密のデータを覗いてしまった2人は、思わぬ真相や事件に直面してゆく。死にゆく者が依頼に込めた想い。遺された者の胸に残る記憶。生と死、記録と記憶をめぐる、心震わすミステリ。(「BOOK」データベースより)
5つのエピソード、どの話もミステリで始まり、ホッコリして終わるのが良かったな (〃∇〃)

『わたしの美しい庭』 凪良ゆう ポプラ文庫
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。百音と統理は血がつながっておらず、その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。三人が住むマンションの屋上には小さな神社があり、断ち物の神さまが祀られている。悪癖、気鬱となる悪いご縁を断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるがー(「BOOK」データベースより)
屋上に縁切り神社があるマンションが舞台で、世間では生きづらいとされる人々が優しさに満ち、楽しく過ごしている様子にひきこまれ、一気に読みました。

『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成 角川文庫
IT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った波多野祥吾は、他の五人の学生とともに一ヵ月で最高のチームを作り上げるという課題に挑むことに。うまくいけば六人全員に内定が出るはずが、突如「六人の中から内定者を一人選ぶ」ことに最終課題が変更される。内定をかけた議論が進む中、発見された六通の封筒。そこには「●●は人殺し」という告発文が入っていたー六人の「嘘」は何か。伏線の狙撃手が仕掛ける究極の心理戦!(「BOOK」データベースより)
本の感想より、就活の経験がないので、就活って大変やねんなぁ~と感じてしまいました( ´艸`)

『少年』 川端康成 新潮文庫
お前の指を、腕を、舌を、愛着した。僕はお前に恋していたー。相手は旧制中学の美しい後輩、清野少年。寄宿舎での特別な関係と青春の懊悩を、五十歳の川端は追想し書き進めていく。互いにゆるしあった胸や唇、震えるような時間、唐突に訪れた京都嵯峨の別れ。自分の心を「畸形」と思っていた著者がかけがえのない日々を綴り、人生の愛惜と寂寞が滲む。川端文学の原点に触れる知られざる名編。(「BOOK」データベースより)
川端康成がこんな話を書くとは・・・。
でもいやらしさは全くなく、上品な文章が美しい。

『西太后 大清帝国最後の光芒』 加藤徹 中公新書
内憂外患にあえぐ落日の清朝にあって、ひときわ強い輝きを放った一代の女傑、西太后。わが子同治帝、甥の光緒帝の「帝母」として国政を左右し、死に際してなお、幼い溥儀を皇太子に指名した。その治世は半世紀もの長きにわたる。中級官僚の家に生まれ、十八歳で後宮に入った娘は、いかにしてカリスマ的支配を確立するに至ったか。男性権力者とは異なる、彼女の野望の本質とは何か。「稀代の悪女」のイメージを覆す評伝。(「BOOK」データベースより)
まさに、西太后=悪女のイメージが覆されました!

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