六道の辻に佇む古刹・六道珍皇寺

京都市東山区、大椿山 六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)
宗派:臨済宗建仁寺派 創建:延暦年間(782年〜805年) 開基:慶俊僧都
秋の特別公開・寺宝展@800円

山門と「六道の辻」の石碑
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この付近は、平安京の葬送の地「鳥辺野」の入口にあたり、「六道の辻」より南側は「あの世」で、北側が「この世」とされてきました。

「愛宕の寺も うち過ぎぬ六道の 辻とかや げに恐ろしや
 この道はめい土に かよふなるものを 謡曲 熊野 清水詣より」
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小野篁(おののたかむら)卿薨跡碑
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収蔵庫(薬師堂)
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秋の特別公開で、 2024年11月2日〜4日、11月23日・24日は収蔵庫の扉が開かれています。
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中央にご本尊の薬師如来坐像(重文)、向かって左側にお腹の前で宝珠を持たれる地蔵菩薩坐像、右側に毘沙門天立像が祀られています。
お薬師様は今年4月に、130年振りの保存修理を終わられました。

閻魔堂・篁堂
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向かって左側の須弥壇に目力がすごい閻魔大王坐像、その隣の高いところに弘法大師坐像が祀られています(臨済宗の前は真言宗)。
右側の須弥壇には、中央に小野篁立像、その左右に冥官像と、鬼のような獄卒像。
小野篁公は当時としては珍しい高身長(約188cm)で、こちらに祀られている小野篁立像はほぼ等身大だそうです。
昼は朝廷に仕え、夜は閻魔様の補佐をしていたといわれているので、いつ睡眠をとられていたのか・・・。

小野篁公の絵馬
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鐘楼
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お盆の精霊迎えの際に撞く「迎え鐘」で、穴から出ている綱を引くと梵鐘が鳴ります。

水子祠堂
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地蔵堂
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大石地蔵尊
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三界萬霊十方至聖供養塔
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本堂
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本堂の入口で、秋期特別寺宝展拝観料(本堂内拝)@800円を納め、外陣に入らせていだきました。
内陣中央に薬師如来坐像と、日光・月光菩薩立像が祀られています。
脇陣では珍皇寺参詣曼荼羅図(複製)・熊野観心十界図・大地獄絵図(複製)・清朝時代の十王図二幅などの寺宝が公開されていました。

本堂東側の庭園
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黄泉がえりの井水(地底100mよりの浄水)
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竹林大明神社
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冥土通いの井戸
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小野篁が冥界への往路に利用したと伝わる井戸です。
近づいて拝見することはできますが、写真は本堂の縁側でのみ撮影可。

さらに庭の奥に歩いていくと、小野愛宕権現社と黄泉がえりの井戸があります。
小野篁が冥土よりの帰路に使ったと伝わる井戸で、覗き込むとものすごく深くてゾッとしました。

北門
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東門
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相方が購入した閻魔みくじ・・・ピンボケ。
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見開き御朱印@600円をいただきました。
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