「蜩ノ記」 葉室麟 祥伝社文庫
豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により、切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室との密通の廉で家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。編纂補助と監視、密通事件の真相探求が課された庄三郎。だが、秋谷の清廉さに触るうち、無実を信じるようになり…。凛烈たる覚悟と矜持を描く感涙の時代小説!(平成23年度下半期第146回直木賞受賞作)(「BOOK」データベースより)
2014年に公開された映画のキャスト、役所広司・岡田准一・堀北真希さんを思い浮かべながら読みました。
「教誨」 柚月裕子 小学館文庫
吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は我が子も含む女児二人を殺めたとされた。事件当時、「毒親」と散々に報じられた響子と、香純の記憶は、重なり合わない。香純は、響子の教誨師だった下間将人住職の力添えを受け、遺骨を三原家の墓におさめてもらうために、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉「約束は守ったよ、褒めて」が気になっていたー。女性死刑囚の心の裡に迫る、長編犯罪小説!(「BOOK」データベースより)
重い話でした。
主人公の香純は死刑囚とは遠縁という設定で、なぜ香純がそこまで??と、途中で何度か思いました・・・
「地面師たち」 新庄耕 集英社文庫
ある事件で妻子を亡くした拓海は、大物地面師・ハリソン山中のもとで不動産詐欺を行っていた。次に狙うのは市場価値100億円という前代未聞の物件。一方、定年間近の刑事・辰は、彼らを追ううちにハリソンが拓海の過去に関わっていたことを知る。一か八かの詐欺取引、難航する捜査。双方の思惑が交錯した時、衝撃的な結末が明らかにー。圧倒的なリアリティーで描く、新時代のクライムノベル。「BOOK」データベースより
実際に起きた不動産取引詐欺の事件が元になっていて、面白かったです!
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