途中で1年近く、本を読んでおりませんでした。
『国宝 上(青春篇)』 『国宝 下(花道篇)』 吉田修一 朝日文庫
俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ! 極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか? 朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。
鳴りやまぬ拍手と眩しいほどの光、人生の境地がここにある──。芝居だけに生きてきた男たち。その命を賭してなお、見果てぬ夢を追い求めていく。『悪人』『怒り』につづくエンターテイメント超大作!(「BOOK」データベースより)
ビデオで吉沢亮さんと横浜流星さん出演の映画『国宝』を鑑賞したのですが、少年時代から人間国宝に選ばれるまでの長い年月が3時間に凝縮されているので、私の理解がついていけないところがあり、原作を読みました。
そして読み終わると、すぐにもう一度、ビデオで映画を鑑賞し、原作と映画ではストーリーが変わっている部分もありましたが、腑に落ちるところが多々あり、あらためてすごい作品だったなぁと感動しました。
歌舞伎に詳しい人なら、もっともっと良さがわかるんだろうな・・・
『殺人者はいかに誕生したか~「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く~』 長谷川博一 新潮文庫
世間を震撼させた凶悪事件の殺人者たち――。臨床心理士として刑事事件の心理鑑定を数多く手掛けてきた著者が、犯人たちの「心の闇」に肉薄する。勾留施設を訪ねて面会を重ね、幾度も書簡をやりとりするうちに、これまで決して明かされなかった閉ざされし幼少期の記憶や凄絶な家庭環境が浮かび上がる。彼らが語った人格形成の過程をたどることで、事件の真相が初めて解き明かされる。(「BOOK」データベースより)
成育歴に問題があり、虐待を受けるような家庭で育ったケースばかり。
行政などが何か手を打つ方法がないんだろうか・・・
『与楽の飯~東大寺造仏所炊屋私記~』 澤田瞳子 光文社時代小説文庫
奈良時代、東大寺の大仏造営事業が進む中、故郷から造仏所に徴発された真楯。信仰心など一片もないのに、仲間と共に取り組む命懸けの労役は苦難の連続。作事場に渦巻く複雑な人間模様も懊悩をもたらすばかり。だが、疲れ切った彼らには、炊屋の宮麻呂が作る旨い料理があった。一膳の飯が問いかける仏の価値とは? 食を通して造仏に携わる人々の息遣いを活写した傑作時代小説。(「BOOK」データベースより)
東大寺の大仏造立についての記述がとても興味深かったです。
大仏のために全国から招集された役夫たちと、炊屋で旨い料理を作る宮麻呂。
とても面白かったという記憶がありますが、なんせ1年前に読んだので(ノ∀`*)
『私の同行二人~人生の四国遍路~』 黛まどか 新潮新書
一度は父のため、二度は母のため……発心の阿波から修行の土佐、菩提の伊予から涅槃の讃岐へ、歩き遍路はただ歩く。30度を超える連日の猛暑に土砂降りの雨、にわかに降りだした雪。転倒によるケガや山中での道迷いなど相次ぐアクシデントに見舞われながらも、またふたたび歩き出す。自身の半生を振り返りながら、数知れない巡礼者の悲しみとともに巡る一〇八札所・1600キロの秋の遍路道、結願までの同行二人。(「BOOK」データベースより)
まぁ、すごい。
四国八十八ヶ所だけではなく、別格二十霊場も、すべて歩きとおした黛まどかさんに拍手!
一度目は八十八ヶ所を巡り、二度目の今作では全108札所、1600kmに挑戦されています。
別格霊場は八十八ヶ所の間にあるわけではなく、離れた場所にあるところも多いので、私のように車で巡っていても遠いなぁ・・・と感じる札所が多々あるのです。
転倒してケガをしたり、山道で迷って引き返したり、雨に打たれながら一人で歩き続ける・・・
想像しているだけで、何度も「すごいなぁ」と声に出てしまいました。
この記事へのコメント