この海の先にあるもの

アジアンタム.jpg 『アジアンタムブルー』 大崎善生 角川文庫

『パイロットフィッシュ』と同じ主人公という設定でした。
後半、恋人・葉子との出会いから、癌で亡くなるまで・・・は、グイグイと引き込まれて読みました。
なんとも静かでせつない。

「この海を見ながら死にたい」以前に葉子がつぶやいた言葉を思い出した"僕"は、末期がんに侵され、あとは死を待つばかりの葉子をニースに連れて行く。
幸せに死なせてやりたい・・・そんな想いで、葉子のスーツケースに荷物を詰めながら、ふと気づく。
入れようと手にした図鑑やCD。
それらは、葉子のお棺に入れるためのもの。
無意識で死の準備をしていた自分に、情けなく悔しがる僕。
ポタポタと悔やし涙をこぼしながら、図鑑をスーツケースの底に、押し込む僕。

せつなすぎるよね。。。

葉子が亡くなったあと、お棺に入れずに持ち帰った図鑑にはさまれた葉子からの手紙には
『私に誇りをくれて本当に本当にありがとう』
愛し合ったという確信を持って、幸せなまま死んでいった葉子。
水溜りの写真ばかりを撮り続けた葉子。

かなり泣ける作品でした。

セカチュウっぽいけど、セカチュウより良かったですw


さて。

いやぁ~、あっぱれ!! 見事です。
私の11月以降のスケジュール。
今、決まってるのは、すべて音楽に関する予定のみ!!
それ以外の記載が一切なし(もうすぐ三者懇談や忘年会なんかが入ってくるけど)

楽団練習、演奏会、コーラス練習、舞台、SAXレッスン、ライブ、コンサート。
つい最近まで、週末の欄は・・・
ボーイスカウトの下見、隊集、打ち合わせで埋まっていたのに。
今はまだこんなスケジュールに慣れなくて、ポッカリと胸に穴が開いたような気分だけど、音楽三昧人生、楽しみるんるんるんるんるんるん

この記事へのコメント

  • モモ

    お邪魔します。
    今日はご報告とお礼に参りました。
    わたしのブログを閲覧してくださるみなさん。
    さらにコメントを残してくださるみなさん。
    みなさんのおかげで「夢(目標)」がひとつ
    叶うことになりました。

    わたしのブログが文芸社さんより
    書籍化され出版されることになりました。
    書店発売予定日は11月1日。
    (書店によってはずれがあるかも・・)
    10月下旬より書店での注文可能。
    発売開始日よりアマゾン、ヤフーブック、
    ブックサービスでのネット注文可能になります。

    本の主タイトルは 「愛唄」
    (サブタイトル バツイチ女のひとり言)
    ペンネーム 「咲 泰子(さくらやすこ)」
    ペンネームの由来は亡き母の名前の泰子。
    逆から読んだら「泰子が咲く」・・・です。
    名づけ親さんの優しい発想です。

    ほんとにみなさんのおかげだと感謝しています。
    ありがとうございます!!

    ブログは更新ペースはゆっくりになりますが
    今後も続けていきますので
    どうかよろしくお願いします。


    2007年10月13日 13:17
  • のりぽん

    モモさん>
    あぁ、それはとても素晴らしいことですね!!!
    私の日記は、とても書籍化とはほど遠いですが、これだけ書き溜めると、どこかに残しておきたい気持ちになってきますね。老後の楽しみに(笑)
    2007年10月13日 23:46

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