読書記録2023.1~2023.2

この2ヶ月で読んだ本 『闘う君の唄を』 中山七里 朝日文庫 新任幼稚園教諭として埼玉県秩父郡神室町の「神室幼稚園」に赴任した喜多嶋凛は、モンスターペアレントたちの要求を果敢に退け、自らの理想とする教育のあり方の実践に務める。当初は、抵抗されるも、徐々にその熱意が伝わり、周囲の信頼も得られていくのだが…。健気なニューヒロイン、誕生!(「BOOK」データベースより) 中山七里さん、幼稚…

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読書記録2022.10~2022.12

この3ヶ月で読んだ本。 『満つる月の如し 仏師・定朝』 澤田瞳子 徳間文庫 藤原氏が権勢を誇る平安時代。仏像造りの礎を築き、日本美術史に燦然とその名を残す稀代の仏師と、彼を支えたひとりの僧侶との絆を瑞々しい筆致で描く。(「BOOK」データベースより) 宇治の平等院鳳凰堂に祀られている阿弥陀如来坐像(国宝)を造立した仏師・定朝の物語。 10代の頃から天才と呼ばれた定朝ですが、貧困や…

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読書記録2022.08~2022.09

この2ヶ月で読んだ本。 『幻夏』 太田 愛 角川文庫 毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。 23年後、刑事となった相馬は、少女失踪事件の現場で同じ印を発見する・・・(「BOOK」データベースより) こんな偶然あるのかなと思いつつ、どんどんページをめくっていました。 『生のみ生のままで(上・下)』 綿矢りさ 集英社文庫 綿矢…

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読書記録2022.7

今月読んだ本。 『砂の女』 安部公房 新潮文庫 文学少女を自称していた高校生の頃の私は、安部公房氏にはまり、ほとんどの作品を読みました。 ずっと実家に保管していた文庫本は、2020年5月に断捨離してしまったので、40年ぶりに購入して読み直しました。 読売文学賞受賞作、世界20言語で翻訳され、フランスで1967年度最優秀外国文学賞(英語版)を受賞した小説です。 あり得ない設定なの…

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読書記録2022.05~2022.06

この2ヶ月で読んだ本。 『姑の遺品整理は、迷惑です』 垣谷美雨 双葉文庫 一人暮らしをしていた姑が、突然亡くなり、嫁の望登子が遺品整理を始めます。 家賃がもったいないので、なるべく早く片づけたいところ、肝心の夫が非協力的。 たまに夫が一緒に片づけに来てくれると、捨てようとしたものを大切なものだと持ち帰る・・・。 読みながら、何度うなずいたことか(笑) 前半は物を溜め込んでい…

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読書記録2022.03~2022.04

この2ヶ月で読んだ本。 『序の舞(全)』 宮尾登美子 中公文庫 美人画で有名な日本画家・上村松園をモデルに書かれた小説で、 738ページの大作。重量をはかると391g・・・読後は腕が筋肉痛に(笑) フォントもめっちゃ小さくて、43字詰、18行。老眼鏡必須。 それでもグイグイと引き込まれ、何度も号泣(T_T) 宮尾登美子さん、やっぱ大好きです。 『物語で読む国宝の謎10…

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読書記録2021.12~2022.02

この3ヶ月で読んだ本。 『もう一つの出会い』 宮尾登美子 新潮文庫 前回、宮尾登美子さんの自伝的小説4部作にどっぷりとハマり、゛綾子のその後”が気になって読みました。 エッセイだったので、私が期待していたものとは少し違う形でしたが、綾子=宮尾登美子さんの結婚・再婚、そして作家として生きていく様が読みやすく書かれていました。 『鬼龍院花子の生涯』 宮尾登美子 文春文庫 やっぱ…

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読書記録2021.08~2021.11

どっぷりとハマッてしまいました。 宮尾登美子さんの、自伝的小説の4部作。 『櫂』 宮尾登美子 新潮文庫 544ページ 内容(「BOOK」データベースより) 高知の下町に生れ育った喜和は、十五の歳に渡世人・岩伍に嫁いだ。 芸妓紹介業を営み始めた夫は、商売にうちこみ家を顧みない。胸を病む長男と放縦な次男を抱え必死に生きる喜和。 やがて岩伍が娘義太夫に生ませた綾子に深い愛をそそ…

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読書記録2021.06~2021.08

この3ヶ月で読んだ本。 『護られなかった者たちへ』 中山七里 宝島社文庫 佐藤健くん主演で10月1日に公開される映画の原作です。 あー。映画を観る前に読まなければよかった・・・ 何度か胸がしめつけられ、涙してしまうシーンがありました。 『合唱 岬洋介の帰還』 中山七里 宝島社文庫 七里さんの「音楽ミステリー」シリーズ、好きなんですよねぇ♡ 今作は、音楽の表現がほとんどな…

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読書記録2021.03~2021.05

この3ヶ月で読んだ本。 『やまと尼寺 精進日記』 NHK「やまと尼寺 精進日記」制作班 NHK出版 奈良の山寺・音羽山観音寺のご住職と副住職、そしてお手伝いのまっちゃんの笑顔がいっぱいのテレビ番組が好きで読みました。 365日、犬のごはん以外はほとんど物を買わない暮らしをされていて、カラー写真やイラスト満載、レシピなども紹介されています。 手元に置いて、何度もページをめくりたく…

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読書記録2021.2

今月 読んだ本。 『ストロベリーナイト』 誉田哲也 光文社文庫 竹内結子さん主演でドラマ化されていましたが、私は観ていなかったので、先入観なしで一気読み。 かなりグロテスクな表現も、小説だと平気(〃▽〃) 「僕は女の人を真っ赤にするのに夢中になった。  そう、ちょうど熟れたイチゴみたいに。」 やっぱこわっ・・・ 『蟻の菜園 -アントガーデンー』 柚月裕子 角川文庫 …

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読書記録2021.1

今月はたくさん読みました(〃▽〃) 『クマのプーさん プー横丁にたった家』 A.A.ミルン 岩波書店 2冊が1冊になっているので、約400ページあります。 私が小学生のころ、よく読んでいたお気に入りの本。 あらためて読み直してみたら、お話はぼんやりとしか覚えていないのですが、挿絵はどれも見覚えあるものばかり。 あと数年したら、孫に譲りたいと思います(〃▽〃) 『ケーキの切…

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読書記録2020.08~2020.12

この5ヶ月で読んだ本。 『臨床真理』 柚月裕子 角川文庫 人の感情が色でわかる「共感覚」を持つ青年と、臨床心理士の女性。 知的障碍者更生施設で起こった事件の真相は・・・。 久しぶりに、続きが気になって、一気読みしてしまった本です。 「共感覚」といえば、映画『ギミー・ヘブン~共感覚デヴァイン・スリラー~』を思い出しました。 『「血管を鍛える」と超健康になる!』 池谷敏郎…

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読書記録2020.05~2020.07

この3ヶ月で読んだ本。 『今夜、すべてのバーで』 中島らも 講談社文庫 吉川英治文学新人賞受賞作。 らもさんがアル中で入院していた時の体験を小説にしたもので、とても興味深く面白く、そして怖くなりました。 ときどき読み返してみよう・・・ 『自分なくしの旅』 みうらじゅん 幻冬舎文庫 美大を目指して上京したころの自伝的な小説。 名前まで「じゅん」なので、どこまで本当なのかな…

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読書記録2020.03~2020.04

この2ヶ月に読んだ本。 『見仏記4 親孝行篇』 いとうせいこう・みうらじゅん 角川文庫 『見仏記 ゴールデンガイド篇』 いとうせいこう・みうらじゅん 角川書店 『見仏記 ぶらり旅篇』 いとうせいこう・みうらじゅん 角川書店 『見仏記7 仏像ロケ隊がゆく』 いとうせいこう・みうらじゅん 角川文庫 『人生エロエロ』 みうらじゅん 文春文庫 すっかりハマッています。 いとうせ…

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断捨離(実家の文庫本)

今年のゴールデンウィークは、愛媛県の愛南町と高知県の高知市に宿泊して、 四国八十八ヶ所の45番札所から逆打ちしようと計画をしていたのですが・・・ コロナによる緊急事態宣言により、外出自粛。 どこにも出かけられない5連休。 実家の本棚を整理してきました。 これまで何度も、読み終わった本は古本屋さんに引き取ってもらってきました。 でもいつかは読み直すかも知れない・・・そう思って、…

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読書記録2020.01~2020.02

この2ヶ月に読んだ本。 左上から 『ラストナイト』 薬丸 岳 角川文庫 顔面にヒョウ柄の刺青を入れた男が、次々と犯罪を起こしていく。 語り手が変わりながら、どんどん話がつながっていき、おもしろかった! 『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』 石井光太 新潮文庫 厚木市幼児餓死白骨化事件・下田市嬰児連続殺害事件・足立区ウサギ用ゲージ監禁虐待死事件の3件を取り扱っています。 …

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読書記録2019.11~2019.12

この2ヶ月に読んだ本。 左上から 「花寺和尚の 心の花が開くとき」 友松祐也 大法輪閣 関西花の寺二十五ヵ所霊場第七番札所・如意寺のご住職が、書かれたエッセイ集。 20年間高校教師をされたのち、42歳でお寺を継がれ、お寺での印象深い出来事などをまとめられています。 読んでいると、気持ちがホッコリしました(〃▽〃) 「百合のリアル」 牧村朝子 星海社新書 パリで国際同性…

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読書記録2019.03~2019.10

老眼鏡をかけないと本が読めなくなり、しばらく読んでいませんでした。 ずいぶん前に読んだものは、あまり内容を覚えてなかったりするのてですが・・・(^_^;) 『津山三十人殺し~日本犯罪史上空前の惨劇~』 筑波 昭 新潮文庫 8月に父のルーツ、岡山県新見市に行き、満奇洞や三尾寺という、映画「八つ墓村」のロケ地を訪問したことをきっかけに読みました。 一夜(2時間足らず)に、三十…

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読書記録2018.10~2019.02

昨年10月から今年2月までに読んだ本。 なんとたった4冊(^_^;) 『夏の裁断』 島本理生 文春文庫 読み始めてすぐに、主人公に興味がなくなってしまい、 なかなか読み進めることができず(^_^;) 「本を自炊する」という言葉を初めて知りました。 『宮崎勉事件 塗り潰されたシナリオ』 一橋文哉 新潮文庫 1988年から約1年間にわたり起きた、幼女を対象とした連続誘拐殺人…

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